旅するおしゃべりくまさん

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【JAL A350】怒涛の47分

 

東京から大阪の旅


羽田空港第1ターミナルの15番スポットに駐機するJALA350。空港の先は視界が良くなく、遠くが見にくくなっている。

この記事では羽田から伊丹までJALで移動した様子をご紹介いたします。伊丹着陸時は普段とは少し違った降り方も。

搭乗


ゲートを過ぎ、ボーディングブリッジに入るとなんだか足元がふらふらしました。単純にバランスがとれていないだけかと思っていたのですが、ボーディングブリッジ本体が揺れていたようです。人が多かったからでしょうか。風でしょうか。わかりません。

機内に入るといつものJAL

今回はたまたま空いていた、後方右側の窓側席伊丹行きは、満席でピリピリした雰囲気のイメージがありましたが、今回は大きな荷物を持っている方や家族連れの方も多かったです。また、国際線から乗り継ぎの様子の方もいらっしゃいました。

今回は座席のちょうど真上にスピーカーがあり、BGMアナウンスの音がいつもより少し大きく聞こえました。そのためアナウンスは飛行中でもはっきり聞き取ることができました。

こちらの記事で紹介したモニターと比べてしまうと、小さく感じますが、JALA350にも個人用のモニターが付いています。JALによるとモニターサイズは10インチとのことです。

大阪伊丹行きですので、大阪各地の画像が表示されていました。

RWYへ


定刻より少し遅れてスポットを離れました。出発前には『飛行中は前線の影響を受け揺れが予想される』ことと『お客さま、乗務員のマスクの着用は個人の判断となった』ことについてアナウンスがありました。

丁寧なアナウンス


令和5年3月13日からマスクの着用は個人の判断が基本となりました。それに伴い、日本国内多くの航空会社でも、定期航空協会の指針に基づき、航空機内での乗客、乗務員のマスクの着用に関しては個人の判断に委ねることとなりました。

しばらくの間は、このことに関するアナウンスをよく聞きましたが、このJAL便でのアナウンスはとても丁寧で『今までご協力ありがとうございました』という乗客への感謝の思いが感じられました。

アナウンスの中で『個人の意思を尊重し、』と『これまで数々の感染症対策にご協力いただきありがとうございました』がとても印象に残りました。

その他アナウンスに関してですが、酸素マスクのアナウンスについて当時はまだ変更されておらず、継続されていました。

前にTSA行

搭乗している機はA350です。機外カメラを装備しており、乗客は各座席のモニターで機外カメラの映像を確認することができます。

執筆現在、JALで機外カメラを各座席モニターで閲覧できるのはこのA350のみなはずです。時間帯や混み具合で便を迷ったとき、機材で選んでみる。そんなときにこの機外カメラがA350を選ぶ理由の1つにもなります。

機外カメラを見ていると34Lエンドあたりで前にJALの787とみられる航空機が入ってきました。

離陸までずっと一緒にタキシングをしていましたが、降機後どこ行きであったかを調べてみると、JL97便松山(台北)行だったようです。

RWY05

ANAのC3POJETの着陸を待ち、RWY05から大阪伊丹へ向けて離陸です。離陸時には雨も降り始めました。

離陸時モニターを見ていて気付いたことですが、モニターは客室乗務員が通常のアナウンスを実施している際には使用することができ離陸のアナウンスや降下開始のアナウンスなどの時には使用ができなくなっていました。


上昇時にはベイパーも発生し、何とも言えない天候の中での離陸となりました。前線の影響で揺れるとのことでしたし、伊丹まで短い間でどんなことが起こるのか。


そのままいつものように頭を南西へ向け、高度を上げて行きます。なんだかんだ言ってA350はやはり上昇時もかなり静かでした。航空機であるため、もちろんうるさい、騒音と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、従来の航空機に比べればかなり静かだと、A350に搭乗する度思います。

そして、雲へ突っ込みました。

時間に追われて


雲の上に出てしばらくすると、ドリンクサービスが始まります。今回のフライトはほぼ満席、A350(大型機)、前線の影響で揺れが予想されている、伊丹線、と乗客から見るとかなり大変そうな条件。

実際今回のフライトでは、普通席では最後までドリンクを配り終えることはできませんでした。しかし、サービス中のクルーの様子は時間に追われているような様子を見せることは全くなく、JALらしいきめ細やかかつあたたかいサービスをしていました。

今回のフライト


今回搭乗している機材は、2021年に導入されJAL国内線で活躍中のA350-900。機体番号はJA10XJ

A350に搭乗すると、キャビンの高さが少し高く感じます。A350だからという意識なのかもわかりませんが、実際A350は従来の機材に比べ機内空間が広いことは確かだと思います。

便は東京/羽田発大阪/伊丹行、JL107便。

フライト情報

JL107便 羽田伊丹
定刻:08:30 - 09:35
機材:A350-900

座席周り

シートに関しては、JALの中では新しいタイプのシートで、国内線用の787と同様のものです。

従来のJAL国内線普通席とはほとんどすべてが異なり、各座席にモニターの設置、テーブルやシートポケット、シート自体の形も異なっています。

今回はテーブルに関して少しだけご紹介いたします。
従来のJAL国内線機材(767や737)ではとてもシンプルなテーブルで、普通席のテーブルは前後にスライドすることはできませんでした。
しかし、A350や787の新シートではテーブルは折り畳み式になっており、前後にスライドすることも可能です。使い勝手の感じ方は利用者によって異なるかと思いますが、こちらの方が便利と感じる方も多いのではないでしょうか。
また、テーブルの他にドリンクホルダーが備えられています。テーブルを展開する必要がなければドリンクホルダーを展開しそこに置いておくことができます。

この機材では電源も完備されています。この画像以外にもモニター下部にはUSBポートも備えられています。

10分


シートベルト着用サインが消灯し、サービスが始まるとキャプテンからアナウンスが入りました。

伊丹空港での使用滑走路の変更約10分後には降下を開始降下に際し揺れが予想される』この3つが乗客に伝えられました。

ドリンクが提供され、A350のエレガントな翼を眺めながらゆっくりしていると『客室乗務員はサービスを中断し、カートを収納するように』という旨のアナウンスが客室に流れました。
サービスが始まって10分と少しでしたが、揺れの影響、安全のためにもサービスが中断されました。

すぐにサービスは中断され後に降下開始のアナウンスと共にサービスが行き届かなかったことに関してお詫びのアナウンスがありました。

この短い時間でファーストではもしかしたら食事が提供されていたかもしれない、と思うとすごいですね。事前に揺れが予想されていたので、なかったかもわかりません。

大阪へ降下

揺れを伴いながら、高度を下げていきます。降下時も静かです。


さらに高度を下げると、伊丹に降りる際に見る景色が広がっています。淀川を越え、十三、新大阪駅あたりとなるとそろそろ着陸という感じがします。

しかし、普段ならこちら側でこの景色は見れないのではないでしょうか。

RWY14アプローチ


しばらくすると右手に伊丹空港が見えてきました。今回は上空でもアナウンスがあった通り、使用滑走路の変更RWY14Rに着陸することとなりました。

そのまま伊丹空港を過ぎ、右にぐるぅ~っと旋回します。今回の旋回は、一気にぐる~っとではなく、一度90度ぐらい旋回し、一度水平に、その後再度滑走路の方向へ体を振るといった感じでした。


肉眼ではかなりの迫力です。福岡の34に着陸するときのような感じ。それよりもすごかったかもしれません。


その後、体を水平に持ってきますが、多少左右にふらふら。また、乗客目線ではちょっと普段よりも高い感じがしました。


滑走路が見え、少し地上に着かないまま飛んでいましたが、最後は滑走路にドンッとタッチダウンしました。その後はリバース。このリバースがいつもより長く感じました。

遅れての到着


結果約10分遅れで伊丹に到着しました。iTAMiサインを見ながら滑走路を移動し、誘導路へ入ります。

はっきりとしない天気ですが、到着時雨は降っていませんでした。JALの季節のあいさつを聞きながらスポットへと向かいます。


32Rを横断。ここで、少し雨が降り始めました。


午前中の伊丹空港、出発していく便もあります。右手にANAの737が見えました。


JAL側の羽田便がよく使う、17番スポットに到着です。

明日の翼が流れ始め、降機が開始されました。

充実したひと時


飛行時間は約47分と短いフライトでしたが、機内ではゆったりとした時間を過ごすことができましたA350のエレガントな翼と空を見ながら、スカイタイムを飲み大阪の景色を見ながら伊丹空港を過ぎRWY14Rに着陸とても充実したフライトであったと思います。

他にも、面白そうなことを見つけることができればきっとさらに充実したフライトになったでしょう。自分からどこに興味を持てるかが、フライトを充実させるカギになりますね。

この便が到着した後ですが、少し後に通常のRWY32での離着陸へと切り替わりましたRWY14へのアプローチはこの便を含めた数便のみだったようです。

JALA350であれば、混んでいて窓側の座席でなくとも、機外カメラを介して外の様子を見ることもできます。エンターテインメントを楽しむこともできます。
クラスも充実しており、羽田から伊丹までの短い間であっても楽しむことができます。

是非、伊丹線に搭乗される際には、数ある便の中から『A350』運航便を探してみてください。そして、1度合うか合わないか、JALA350に搭乗されてみてはいかがでしょう。

きっと快適に過ごすことができるはずです

 

以上