旅するおしゃべりくまさん

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大揺れの新千歳 | Peachで行く成田ー新千歳 #2 フライトの様子

オトクに空の旅

 

この記事では、成田空港から北海道の新千歳空港までのフライトの様子を紹介します。

バスで搭乗機へ

成田空港からPeachで出発する場合、多くはゲートから搭乗機までバスで移動することになります。

搭乗開始

自分が搭乗する便が出発するゲートの近くにいれば『搭乗開始のアナウンス』を聞き逃すことはあまりないかと思いますが、ゲートから少し離れた場所だと聞き逃してしまうこともなくはないかと思います。

なので、人気(ひとけ)が少ない場所で搭乗開始を待ち、その場所がゲートから少し離れていたら、よ~く注意してアナウンスを聞いてみるか、そろそろかなと思ったらゲート付近に行ってみましょう。

今回、搭乗は2回程に分かれて行われていました。はじめに後方14列目以降のお客様が案内された。この初めに行われた後方座席の方の搭乗は、なんと出発の約40分前から行われており、少し驚きだった。しかし、そのあとすべてのお客様の案内までには少々時間を要しました。

✓ 搭乗時のポイント

搭乗ゲートを通過する際にはチェックイン時に発券した『搭乗券』が必要です。
ゲートを通過する際、係員の方がタブレットでQRコードを読み取るので、係員の方の指示に従って通過してください。

ゲートを通過後はそのままバスに乗車。相当空いている便などを除き、基本的にバス車内は混みあいます。ですので、搭乗機までのバス車内では他のお客さんのことを考え、荷物の位置を工夫したり、奥に詰めたりする必要があるでしょう。スーツケースなど大きな持ち込み手荷物がある場合は事前に貨物室へ預けるなどといったことも配慮になるでしょう。バスで駐機中のANAの機体の前を通過していき、搭乗機の前に到着。到着後はタラップ(階段)を使い機内へと乗り込みます。
Peachの場合関西空港ではほぼ100%タラップでの搭乗かと思います。そうなると、階段を上るのが困難な方々にとって、Peachが乗りづらい航空会社となってしまいます。
しかし、Peachではタラップでの搭乗が困難な方や理由がある方のためのサポートも整っています。搭乗にあたり、様々確認事項や申請が必要な項目などがあり、少々大変な面もあるかと思います。詳細については下記リンクをご覧ください。

www.flypeach.com

プッシュバック

機内に入り、指定された座席に着席。ドアが閉まり、全員の着席確認と、出発準備が完了すると、機体は後ろに押されプッシュバック開始。

条件付き

Peachアプリ内で運航状況を検索可能

プッシュバック前に客室乗務員の方から、『この便は、目的地天候不良のため着陸できなかった場合、成田空港に引き返す可能性がある』という旨のアナウンスがされました。安全のためです。Peachが条件付きとなるということは、向こうはどんな天候なのか気になりましたが、ドアが閉まるので調べることはできませんでした。
この時、後ろの方から少し『えぇ~』といったような声が聞こえた気がしました。

滑走路へ向けて

行ってきます

飛行機は、動き出したのがわからないくらいゆぅっくりとタキシングを開始しました。グランドハンドリングの方が4名ほどこちらへ手を振って下さっていたので、こちらからも外から見える範囲で大きく振り返しました。
みなさん、翼でこちらが見えなくなるまで両手で大きく手を振り返してくださいました

フライトの中でこの瞬間がとても心温まる瞬間であり、窓側に座っていてよかったと感じられる瞬間でもあります。お好きな方はわかるでしょう。

また、どの空港からでもグランドハンドリングの方が手を振っていたら、是非大きく振り返してください。外からははっきりと見えており、しっかりと気づいていただけます。

搭乗時は気づきませんでしたが、どうやら左にはPeachのA321LR初号機が駐機していたようです。

朝7時前後のPeachエリアはPeachの出発ラッシュです。多くのスポットからPeachがどんどん出ていきます。

そのまま、長めの地上走行を続け、途中、第一ターミナル、貨物エリアを通りRWY16Rの端に到着。

朝の成田は到着便も割とあります。地上走行中もベトナム航空が着陸し、ブロックインしていました。

窓から空を見てみると、白い点がいくつか見えました。1機の着陸を待って離陸のようでした。何が降りてくるのかと待っていたら、UPSの747少し体を左右にふらふらさせながら降りてきました。747が着陸したであろう後、乗っているPeach機もゆっくりと滑走路へ進入を始めました。

ラインアップすると、そのままエンジンの出力を上げ離陸滑走を開始しました。

前方の前輪が近い座席だと、空港や機種によっては離陸滑走時、『ガタンガタン』という衝撃音がなんどもなり、速度が速くなるにつれ『ドンドンドンドン.... 』とテンポも早くなっていきます。

これは、恐らくですが滑走路のセンターライン上にあるライトのでっぱりやそのほかの凸凹を前輪で踏んだことによって機内に響く衝撃の音でしょう。

そのまま、上昇。『NARITA』のモニュメントを通り過ぎ大空へ飛び立ちました。見ての通り、はっきりとしない天気でした。

離陸後は着陸してきていた747が振られていたのもあり、多少揺れるかなと思っていました。実際は大きな揺れはなかったですが、少し変な揺れ方をしていました。

そのまま雲へ突っ込み上昇、旋回。

雲を抜けるといつもの空が広がっていました。もう少し上昇を続けます。

今回の便について

便概要
便概要

東京/成田 ⇒ 札幌/新千歳
   07:10            09:00
MM563便  A320
シンプルピーチ+諸税、座席指定料などで6,000円弱
目的地悪天候による条件付き運航

便概要にかいてある通りですが、成田発新千歳行きのMM563便に搭乗しました。この便は当時、新千歳行きの朝2番目の便として運航されていました。
朝1番はMM561便06:25発。定刻通りであれば08:15には新千歳に到着でした。

しかし、2023年4月下旬時点では減便となっており、MM561、563ともに便の設定はなく08:25発のMM565便がPeachの成田発新千歳行き朝1番便となっているようです。MM563便に関してはゴールデンウィーク明け頃には復活するようです。新千歳線以外でも成田女満別、釧路、長崎線の運休など、国際線の需要回復もあり今年度のPeachの国内線の動きが気になるところです。

合計金額
合計金額

運賃:シンプルピーチ 3,790円
諸税・空港使用料等:成田 450円、新千歳 370円
座席指定料:スマートシート 1,090円
支払手数料:440円
合計6,140円

合計金額は6,000円ちょいと、LCCにしてはちょっと高い感じがするなぁと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、LCCだとしても改めて考えてみれば成田から新千歳までの航空券としてはとても安いです。6,000円前後というと、東海道新幹線で東京から静岡まで割引なしの運賃の場合と大体同じぐらいです。

また、今回はスマートシートの座席指定料も含まれています。座席指定が不要な場合、今回だと5,050円となります。

  Peach 東海道新幹線
区間 成田ー新千歳 東京ー静岡
スマートシート/指定席 6,140円 6,270円
指定なし/自由席 5,050円 5,940円
*Peachの運賃は利用当時のもの  *東海道新幹線の合計運賃は2023年4月のもの
この便を希望の曜日で購入できるかはわかりませんが、セールを使えばもっと安くとることも可能なはずです。
機材・テーブル

今回MM563便で使用された機材はいわゆるA320ceo。機体番号はJA11VAで、元々はバニラエアで活躍していた機材でした。

Peachの主力機材はA320だと思われますが、A320を細かく分けると3種類に分けることができます。
PeachのA320ceo元バニラのA320ceoA320neo

細かいことを気にしなければあまり違いを感じないこともあるかもしれませんが、機内で大きく違うことは2つあり、1つが個人的にはテーブルだと感じます。

どこが異なるのか、それはスライドできるかできないかかと思います。他にも多少の大きさ、材質など異なる点はありますが、これが一番異なるかと思います。また、形の違いも目に留まるかと思います。

  テーブル
  APJ A320ceo       スライドしない   
  元VA A320ceo       スライドする   
  APJ A320neo       スライドする    

今回搭乗した機材は元バニラエアの機材なので、テーブルは前後にスライドするものでした
ちなみに、スライドしないテーブルとはJALの国内線普通席で見られるようなテーブルです。

しかし、テーブル自体はそこまで大きくはなく、おそらく14インチサイズほどのノートパソコンや、それに相当するものだとテーブルから多少はみ出してしまうかと考えられます。

シート

シートは可も不可もなくのちょうど良いぐらいだと思います。ヘッドレストカバーはなく、シート表面はすべてすべりやすい素材。ずっと座っていると多少つらくなることはありますが、それは他の座席でも同じかと思います。一部機材を除きリクライニングも可能です。

座席は2色が交互に並んでおり、特にどの色がどういった席という決まりはないので座るときに気にする必要はありません。

シートピッチは多少狭くは感じますが、普通に座っている分には問題はありません。

Peachらしい配慮

搭乗時、すべての座席間にある肘掛けはあげられた状態になっていました。
搭乗時、中央・窓側座席でも出入りがしやすくなっています。

機内サービス・フライト中の様子

今回はF列の座席に座っていましたが、北海道方面に飛んでいるため、飛行中はとても強い日差しに見舞われました。

フライト中、他のお客さんの迷惑にならないよう極力は窓のシェードを閉めていました。でないと、暑くてたまらないので。

Peach無料のドリンクサービスなどはありません。しかし、料金を払えばある程度の飲料やカップラーメン、ポテトチップスなどの食べ物を購入することができます。ここはLCCのメリット・魅力かと思います。

飲食物だけでなく、物品の機内販売も行われています。これらは、すべて手持ちのスマートフォンやタブレット端末などから注文、決済することができ客室乗務員の方が近くを通りかからない、隣に他のお客さんが座っていて話しかけづらいということがあっても、そんなことは気にせずポチポチと注文してしまえば、客室乗務員の方から座席に来てくださいます

機内販売以外にも、機内デジタルサービスというものがあり、インターネットにアクセスするためのサービスではありませんが、ビデオプログラムやフライトマップなどを自身の端末で閲覧することが可能です。

スマホで完結

搭乗前のチェックインもスマホで行うことができましたし、搭乗券もスマホに表示して搭乗することができました。
上空では『ポストカード』を注文しました。ポストカード以外でも飲食物や交通チケットなどもスマホから注文することが可能です。
決済にはクレジットカードか現金を使用することができますが、クレジットカードに関しては出発24時間前までに機内デジタルサービスに事前登録しておく必要があります。
自身の端末から注文品と数を選択し、搭乗券の情報を登録しました。紙の搭乗券があればQRコードを端末で読み取ることで情報の登録が完了します。デジタルの場合は(端末が2台以上ある場合は片方の端末にQRを表示しもう片方で情報を登録することも可なはず)指示された、搭乗券の画面に記載されている情報を入力することで、注文が完了します。
注文が完了すると、客室乗務員の方が確認に来ます。合っていれば、現金支払いの場合代金を支払い、商品を受け取ります。
今回、中央と通路側にお客さんが座られていましたが、とてもスムーズに注文、購入ができ大変便利でした。
もちろん客室乗務員の方に直接声をかけても、対応していただけるかと思います。

新千歳へ降下

朝のフライトということもあってか、シートベルト着用サイン消灯中の機内はとても静かで、ゆったりとした空気が流れていました。

今回、条件付き運航であるこの便ですが、降下に際して揺れが予想されるため、通常より少し早いシートベルト着用サインの点灯となりました。

雲の上にいるときもところどころ小さな揺れがあったが、降下をはじめ雲の中に入り雲から抜けるとその揺れはどんどんひどくなっていきました。

雲の中に入ると、小刻みな揺れが続き何度かガクンという揺れがありました。雲の中ではその程度でしたが、雲を抜け地上が見えてきたと思うと、今度は気持ち悪い感じの揺れが始まりました。同じような体験をされたことがある方はご想像いただけるかもしれませんが、ふわふわするような感じではなく、ぐわぁんぐわぁんするような感じでした。

特に今回多かったのが、胴体を中心とした横揺れでした。

乗っているとこんな感じの揺れに感じた

上の画像の通り、天候もあまりよくなく、風も強くといった状況でした。ぐわぁんぐわぁんという揺れに加え、速度の変化も多くありました。

うぅ~ん、、うぃ~~ん、ぅ~んみたいな、たまにフライト中に聞くようなパワーをこまめに調整しているであろう音もよく聞こえました。普段、着陸直前に聞くような細かいパワーの調整ではなく、調整の幅が大きいように感じました。

いざ、着陸


機体が右に傾いている様子ですが、画像では少し伝わりにくい部分があります。映像や画像で見るよりも、実際はとても大きく揺れていました。

画像奥に自衛隊の千歳基地も見えてきて、まもなく新千歳空港に着陸というところですが、揺れは激しく、とてもふらふらしているので、本当にこのまま降りてくのか、と思いながら乗っていました。

そのぐらい、激しいというよりはふらふらぐわんぐわん、気持ち悪い揺れ方でした。

悲鳴は上がっていませんでしたが、ひどい揺れが続いている中、滑走路が見えてきました。

タッチダウン寸前になっても揺れはおさまりません。しかし、

ノンストレスランディング

途端に揺れはおさまり、グぅ~ん、なんの衝撃もなく新千歳空港に着陸しました。今までの揺れは何だったのかというぐらい、衝撃のないタッチダウンでした。

そのまま、速度を下げ無事に停止。隣の滑走路で我々の着陸を待っていたJALの737が目の前で離陸し、自機はスポットへ向けてタキシングを再開。

タキシング中、JALのA350が離陸していきましたが、離陸直後からとてもふらふらしていました。

今回も0番スポットに到着するのではと思っていたら、割と手前の5番スポットにブロックインしました。

隣にはAIRDOが駐機していましたが、Peachの機内でシートベルト着用サインが消灯した頃には、プッシュバックをしていました。

無事に到着

条件付き運航であるフライト中、大きな揺れに見舞われましたが、無事に新千歳空港に到着しました。

当時、新千歳空港周辺では最大で25m/s以上の風が吹いていたようです。少し到着時間がずれていたり、風の吹く方向が変わっていたら、本当に降りられていなかったかもしれません。実際この影響により、新千歳を発着予定だった一部便で引き返しや欠航が発生していました。

#1では搭乗までのステップやPeachの乗りやすさを紹介しました。そして、#2でフライト中はどんな様子だったかを紹介しました。

Peachには独自のおもしろいサービスが多くあるように感じます。そして、運賃も安く提供されており、多くの人が使いやすい航空会社かと思います。

今回のフライトでは強風により大きく揺れはしましたが、安全が一番なことはもちろん他の航空会社と違いはないはずです。

是非安く乗りたいという方にはもちろん、Peachちょっと気になってるけどまだ乗れてないな~、という方はぜひ桃乗してみてください

セールをうまく利用することができれば、とても安く搭乗でき、良い経験になるかと思います。

 

以上

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